【これを知らないと恥をかく!?】神社とお寺の違いって?参拝方法から除霊とお祓いの違い、御朱印・式・不動尊
もくじ ――
日本人には神道と仏教の文化が根強いです。たとえば初詣など。。 神社と寺ってそもそも宗教もちがう!?となると除霊とお祓いも違うってことか。
よくありませんか、いざ参拝しようとすると「どうやるんだっけ?」
たとえば、森や山をハイキングしている最中に、神社やお寺(寺院)をみかけることはありませんか?
そんな時は、安全祈願のために参拝をしようと思うことがあると思います。間違っていたらどうしよう!?
そもそも神社とお寺の違いってなんでしょうか?
よく考えてみるといろんな疑問が浮かんでくるかもしれません。 例えば、
・入口に段があるけどこれって踏んじゃいけないんだっけ? →お寺にある山門の敷居のことですね
・どっちの足から入るのが正解なの? →男性は左足・女性は右足
・初詣で参拝するのは、神社とお寺のどっち? →下の【これはどっち6選】お読みください!
あれ?と思うことがたくさんありますね。他にも御朱印や除霊、式、不動尊に関しても「どっち?」がでてきませんか? これをすべて正確に答えられるなんて方はそうはいないはず。
この記事で解説する内容を知っておけば、いざという時に役立ちます!
神社・お寺に行く前に読み直してみるのもおすすめですね!
神社と寺院の違い
そもそも神社とお寺の違いってなんでしょうか?実はこんな違いがあります!
神社
神社とは古来から日本で崇拝される神道を基に建てられた ものなのです。神道では山や草、川、石などの万物に神々が宿ると信じられています。
八百万(やおよろず)は数がきわめて多いことを指し、800万の神々がいるということではありません。
お寺
それに対して、寺院(お寺)はブッダを開祖とした仏教の教えに基づき建てられた ものです。仏教は宗教に分類され、神道は常に日本人の精神基盤となる伝統や文化と考える方もいます。
仏教は538年に日本へ伝来し、寺院はそれ以降に建立されました。神道は古代から信仰され、寺院建築の影響で現在の神社が建てられました。
参拝方法がすべてではない
それぞれ成り立ちや歴史、崇拝対象が異なるため、参拝方法も異なってくるのです。 しかし、参拝方法を間違えど問題がないのが事実でもあります。参拝する方の気持ちがすべてだということを忘れてはいけません。
参拝作法 神社・寺院
【神社】二礼二拍手一礼は神社です。
参拝の仕方で有名なのが【二礼拍手一礼】ですね!実はこちらは神社の参拝方法となります。
この流れで参拝をしましょう。
一、 鳥居の前で一礼
入り口である鳥居の前で、一度身だしなみを整えて一礼します。鳥居をくぐったら、神様が通るといわれる正中(せいちゅう)=真ん中を通らないようにしましょう。
二、 手水舎で心身を清める
手水舎(ちょうずや・てみずや)と呼ばれる建物があります。この下の写真に映っている龍の前に、柄杓(ひしゃく)が並んであります。これを使って水を汲みます。
・右手で柄杓ひしゃくを取り、左手にかけて洗います。 ・左手に持ち替え、水を汲み上げ右手を洗います。 ・再び柄杓を右手に持ちかえて、左手に水を受けて溜めます。 ・左手の水で口をすすいだ後、柄杓を斜めにして残った水で柄杓を洗い流して清めましょう。 ※直接柄杓に口をつけないようにしましょう。
三、 拝礼の仕方
お賽銭箱の前へきたら、神様に送る真心のしるしとして、お賽銭を納めます。金額に決まりはありませんが、御縁との語呂を理由に五円玉を入れる方が多いです。 そのあとに、鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼の順で参拝します。
二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)
・腰を45度~90度に曲げ、お辞儀を二回繰り返します。二礼 ・顔をあげてから両手を胸の高さで合わせ、拍手を二回打ちます。二拍手 ・そのあとに、両手を合わせながら目を閉じ心を込めて祈ります。 ・目を開け両手をおろし、最後にもう一度お辞儀をします。一礼
四、 境内をあとにする
境内(けいだい)から出る際、鳥居の前で本殿に向き直り一礼します。
【寺院】神社と違って拍手はNG!?
こちらがお寺の参拝方法です。神社とは異なりますので【二礼二拍手一礼】ではありませんよ。
一、 山門の前で一礼
神社の入り口である鳥居は、寺では山門と呼びます。
入り口の前で身だしなみを整え、静かに手を合わせて一礼をし、右足から入ります。男性の場合は左足から。また 敷居は踏まず にまたぎます。(山門にある段のことです)
山門の中には、仏さまがいらっしゃいますので道の端を歩きます。ここは神社とおなじですね。
二、 鐘をつく
参拝前に鐘をつくことは、仏様への挨拶を意味します。しかし、一般の人は 許可が必要な場合 があります。
老朽化が進んでいるところもありますので、優しくあまり大きな音をたてないように突きましょう。
三、常香炉(じょうこうろ)へ献灯・献香
蝋燭とお線香を購入し、火をつけて常香炉へ捧げます。蝋燭やお線香が用意されている場合には、献灯と献香を行います。
仏様に供えたお香の煙で、心身を清められます。
四、 本堂に参る ※神社との違いに注意
賽銭を納めるときは投げるのではなく、そっと置くようにしましょう。欲や執着を捨てる「修行」の一つで、いかにも仏教らしいですね。 鳴らし物があれば3回鳴らします。そのあと、姿勢を正して静かに合掌し(神社と異なり、拍手はしません)、ご利益を祈願します。そのあと、「南無阿弥陀仏」やお寺の名前の前に「南無」をつけて唱えます。 最後に「功徳」を積ませてもらったお礼として、一礼して本堂から退きます。
神社が二礼二拍手一礼なのに対して、お寺は一合掌一唱一礼といったところでしょうか。
五、 山門から出る
山門から出る際に、本堂に向かって合掌一礼を行います。ここは、神社の鳥居と同じですね。
【これはどっち6選】
なかなか曖昧にしていて後回しにしていること。 さらには、知らなかったことも必ずあるはずです。チェックしてみましょう。
余談ですが、「ご利益」は ごりやく と読みます。
①初詣はどっち!?
定説では、どちらでもいい とされいます。
明治時代の「神仏分離令」までは、仏教の仏様と神道の神々は区別なく共に信仰されていました。 初詣は、仏様や神道の神々がお寺や神社にいらっしゃる時期に、1年間の感謝と今年の祈願を伝えるために、新年のあいさつと幸福の願掛けをするという意味があるのです。
ちなみに地元の神社に初詣をする理由は、「その土地の神」に感謝をすることにより今年一年の無事を祈願するためでもあります!
②結婚や式等を開くのは?
神社結婚式(神前式) と 仏前結婚式(仏前式) があるのをご存じですか?この二つを「和装結婚式」といいます。
・神前式は「神様にふたりが結ばれたことを報告し、感謝するもの。」 ・仏前結婚式「仏様や先祖に結婚の報告をし、巡り合えたご縁に感謝する儀式。」
③除霊とお祓いどっち?
神社神道では、「霊」という存在を明確に定めていなく、「お祓い」というかたちで、罪や災厄などの不浄を心身からの取り除くことです。
お寺仏教では、「霊」の存在を認めている真言宗や天台宗で、霊能力を持つかたに除霊をしてもらいます。
④お守りと返納はどっち?
お守りはそれぞれ神社・お寺で販売しており、そこに宿る仏様と神々によってご利益が得られます。 そのため、違う場所への返納は失礼にあたりますのでいけません。
⑤不動尊はどっち?
不動尊とは、「不動明王」のことで仏教系の仏神です。 明王とは密教系の信仰対象でもあります。
⑥御朱印はどちらで?
さきほども申し上げたように、「神仏分離令」からお寺と神社が別々になっている歴史は短いので、 どちらでも御朱印を集められます。 ただし、場所によっては仏様と神々が喧嘩するという理由で断られるかもしれません。
まとめ
神道と仏教では、崇拝される神や歴史が異なりますが、神社は寺院の様式の影響を受けていることから一見区別が難しいです。しかしながら、礼拝時の作法が大きくことなり、また仏教においては宗派によって作法が変わる場合があります。
安全祈願のために参拝したのに、神様に無礼なことをしてしまった、ということにならないようにしたいですね。
ただし、いずれにせよ一番大切なのは参拝者の気持ちなので、外面はそこまで気にする必要はありません。