【2025年春に見たい日本五大桜(三大桜)】世紀を越えて手入れされてきた貴重な桜を紹介!

moricrew 編集部
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もくじ ――

    5つの天然記念物(学術上、貴重な国の記念物)である、三春滝桜(福島県)、淡墨桜(岐阜県)、神代桜(山梨県)は「日本三大桜(三大巨桜)」と呼ばれ、石戸蒲ザクラ(埼玉県)と狩宿の下馬ザクラ(静岡県)を合わせて「日本五大桜」 と総称されます。
    狩宿の下馬ザクラは、特別天然記念物(天然記念物の内、世界的に特に貴重なもの)へと昇格しています。
    何百・何千年と人によって手入れされてきた「日本五大桜」の圧巻の光景は見逃せません。

    比較的首都圏近郊に位置しているため、とてもアクセスしやすく日帰りが可能 な桜の名所もあります。

    今回は、東京から距離が近い順に紹介いたします!

    【石戸蒲ザクラ(いしとかば)・埼玉県】都心から90分でアクセス!

    2 石戸蒲ザクラ

    「21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選」に選定された、日本に1本だけのカバザクラ

    昭和50年代に衰退がみられましたが、現在では回復に成功している樹齢800年の桜です。カバザクラの隣に鎌倉時代の武士が建てたといわれる、石の供養塔 「板石塔婆」 10基は、県指定文化財として収蔵庫に保存されています。

    都内から最も近いので、思い立ったときにすぐ行きやすいのもいいですね。東光寺境内にありますので東光寺に参拝してみましょう。

    アクセス:〒364-0025 埼玉県北本市 石戸宿3丁目119 東光寺境内
    バス停「石戸蒲ザクラ入り口」

    【狩宿の下馬ザクラ(かりやどのげば)・静岡県】日本を代表する世界的に貴重な桜

    3 狩宿の下馬ザクラ
    源頼朝が馬から降りたところといわれる、国内最古のヤマザクラ(日本の固有種)。
    また馬を繋ぎとめたことから 「駒止めの桜」 ともいわれます。江戸幕府第15代将軍徳川慶喜がこの桜を「あわれその駒のみならず見る人の 心をつなぐ山桜かな」と詠んだことで有名です。

    樹齢は800年で、ここから眺める富士山は、環境省の 「富士山がある風景100選」 に選定されています。
    特別天然記念物 として、世界に誇る日本の貴重な桜なので人生で一度はみてみたいですね。富士山を背景にしてしまうと、私もついつい詩を詠みたくなってしまいます!(笑)

    アクセス:〒418-0117 静岡県富士宮市狩宿98−1

    【神大桜(じんだいざくら)・山梨県】樹齢約2000年の誰よりも日本を知る桜<三大巨桜>

    4 神大桜

    実相寺の境内にそびえる、神大桜は天然記念物としては「山高神大桜」とよばれる「日本五大桜」のひとつで、「新日本名木百選」にも選定されています。
    福島県の三春滝桜・ 岐阜県の淡墨桜と並ぶ 日本三大桜 の一つでもあり、境内には 3大巨桜「三春滝桜」「淡墨桜」 の苗木が植えられております。

    推定樹齢1,800年という説や2,000年という説が ある エドヒガンザクラ。 悠久の美から出る神々しいオーラに圧巻です。
    この桜に基づいた伝説や宗教の話が実際にあることから、歴史の深さがうかがえます。

    桜の開花と同じ頃におよそ8万本の__ラッパスイセン__が咲き、素敵な景勝地となって毎年みなさんをお待ちしております。
    ちなみに、 ラッパスイセンの花言葉は「尊敬」 です。

    +α 車移動であれば、ついでに 昇仙峡へ行くのもいいかもしれませんね。

    アクセス:〒408-0306 山梨県北杜市武川町山高2763

    【三春滝桜(みはるたきざくら)福島県】春の始めにだけ流れる薄紅の滝<三大巨桜>

    5 三春滝桜

    樹齢1000年以上で 三大巨桜 のひとつ。
    毎年4月中・下旬に 四方に広げた枝から薄紅の花が流れ落ちる滝のように咲き匂う ことから、この ベニシダレ(紅枝垂桜)「滝桜」 と呼ばれています。
    加茂季鷹には「陸奥にみちたるのみか四方八方にひびきわたれる滝桜花」という詠歌を詠まれました。

    開花シーズンでは渋滞がおこるほどの人気で、毎年全国から30万人の観光客がやってきます。
    夜はライトアップによって照らされた滝が、みなさんを魅了することでしょう。

    アクセス:〒963-7714 福島県田村郡三春町大字滝字桜久保
    ※開花シーズンには三春駅発の有料シャトルバスが運行
    ※観桜料300円

    【根尾谷 淡墨桜(ねおだに うすずみざくら)岐阜県】空間に突き刺さってから1500年の一本桜<三大巨桜>

    6 根尾谷 淡墨桜

    三大巨桜の3つ目は、岐阜県本巣市にある根尾谷淡墨桜。樹齢1500年の エドヒガン という品種の一本桜が、淡墨公園内にそびえます。

    蕾の淡いピンクから白の花になり、散りぎわには薄墨のような色へ変化する ことから 「淡墨桜」 と名付けられたらしいです。夜にはライトアップされ、昼とは違った雰囲気を満喫できます。

    近くには 日帰り入浴 ができる 「うすずみ温泉 四季彩館」 という宿泊施設があります。周辺には根尾の山がありますので、充実した一日を過ごせることは間違いなしです。

    アクセス:〒501-1524 岐阜県本巣市根尾板所上段995

    まとめ

    高度経済成長を期に、ソメイヨシノという交配品種が各地に植えられました。一般的にもサクラといえばこれをさし、都内や川の周辺に綺麗にととのって植えられているのは観賞用のソメイヨシノです。
    近年ではそういう連続して植えられたサクラが注目されがちですが、一方で日本全国の圧倒的に歴史のある固有種や品種のサクラも大切に保護していきたいです。