【これを知っていると変わる!】ヒノキとスギの違いをお教えします!~森林をより楽しむための知識~

もくじ ――
植物の見分けや四季の変化を認識することができれば、より森林を身近に感じ楽しむことができます。そこで今回は一見、見分けのつきにくい 「スギ」と「ヒノキ」の違いや特徴 を紹介いたします。よく聞く 常緑針葉樹 ってなんだろう?
そもそも、「ヒノキ」と「スギ」はヒノキ科 という分類で、家族のようなものなのです。
常緑針葉樹としては、マツ科のマツも仲間 と言えます。まずは、違いよりも共通点を説明していしていきます。
【常緑針葉樹とは?】対義語も紹介
↑マツ
上の写真をみてわかるように 針葉樹とは、葉っぱが針のように細長いもの をいいます。
対義語の 広葉樹は、葉っぱが広く平たいもの をいいます。
針葉樹の「ヒノキ」「スギ」 は、小さな鱗状の葉が密生 するので、外見上は針葉とは言いにくいですが広葉樹ではないことから対義語の針葉樹という解釈ができます。
落葉性か常緑性か?
「ヒノキ」や「スギ」、「マツ」は 常緑針葉樹 であり、幹や枝に一年とおして緑色の葉がついています。 この性質を 常緑性 といい、この性質の樹木は 常緑樹 と言われます。そのため、気温の変化に強い傾向にあり、季節に左右されず、ハイカーなら 冬でも楽しめます ね。
一方で、 落葉性(落葉樹) とは 寒さに弱く、季節の変化または気候に適応して葉っぱを落とす樹木 をいいます。そのため春に花を咲かせ、夏までに緑の葉をつけ、秋は紅葉、冬は落葉という流れがあるわけです。こちらの写真は、日本を代表する 落葉広葉樹の「ブナ」 です。葉っぱがついていないことから季節が冬ということがわかりますね。ちなみに 落葉針葉樹 にはイチョウやカラマツなどがあります。
「ヒノキ」と「スギ」の見分け方!?
葉っぱの違いはわかりやすいのですが、遠くから見たときに見分けがつけられるといいかもしれませんね。
この写真では 左がスギ で、 右に名札がついているのがヒノキ です。
木肌から判別
スギの木肌は滑らかかつ、おうとつが少ない、
__ヒノキは木肌が整っていないことが多く、でこぼこしています__ね。
次に葉と実の形状から違いを見分けます。
スギの葉の形状・雌花の実の付き方も違います。
どっちも葉が密生していますが、スギの場合は それぞれの葉は先が尖っており、固い です。
実はまつぼっくりのように少しだけトゲトゲ しております。もちろん実がつくのは雌花ですので花粉を飛ばしているのもこの子たちです。
ヒノキの葉の形状
ヒノキの葉の形状は、平たく少々光沢がある ように感じます。スギとは違って 先が丸くなっており、鱗のような見た目 をしていますね。
ヒノキの 実はチョコレートのように丸く可愛らしい です。
まとめ【どうしても見分けられない時はコチラ】
葉が遠くて見えない!さらには木肌も個体差があって、違いがわからない ときが多々あります。
そんなときは、木の下にある落ち葉を確認 してみましょう。葉の形状の違いは一目瞭然 なので、確実に見分けられるはずです。
スギやヒノキ、常緑樹がある森へいけば冬でも森林浴をたのしめます。緑の光は1年中光続け、みなさんに癒しを与えてくれます。