はじめに|“ゼロ磁場”とジオの両方を味わう場所
標高1,424mの分杭峠(ぶんぐいとうげ)は、長野県伊那市長谷と大鹿村の境にある峠。足元を貫く日本最大級の断層中央構造線に沿って削られた直線的な谷(ケルンコル/ケルンバット)を一望できる南アルプス(中央構造線エリア)ジオパークのジオサイトです。
近年は“ゼロ磁場”“氣場”のパワースポットとしても注目され、静かな森で心身をととのえる“半日リトリート”に最適な場所として人気に。
ポイント ・まっすぐな谷の眺望と“谷中分水界”(北:粟沢川/南:鹿塩川) ・秋葉神社へ続く秋葉街道(国道152号)の歴史 ・“氣場”で静かに過ごす癒し体験
「ゼロ磁場」って本当?——科学と信仰の上手な付き合い方
- 地球には常に地磁気があり、「磁場が完全にゼロの地点」は地球科学上は想定されていません。
 - 一方で、分杭峠では1995年に気功師・張志祥氏が“氣場”を提唱し、多くの来訪者が「ここで静かに過ごすと整う」と体感を語っています。
 
伊那市の公式見解:ゼロ磁場・氣の効能を保証しない一方、来訪者の体験を否定するものでもありません。まずは静かな環境で過ごす時間そのものを楽しみましょう。
最新アクセス|「分杭 気の里ライン」(2025シーズン)
運行期間:2025/4/12 → 12/1(予定) 発着:南アルプス長谷 戸台パーク(仙流荘) ↔ 分杭峠 ※旧「粟沢駐車場」は閉鎖/乗車不可。定時運行に変更。
上り(戸台パーク→分杭峠)例:9:00 / 10:30 / 13:00 / 14:30(休日便あり) 下り(分杭峠→戸台パーク)例:10:00 / 12:00 / 14:00 / 16:00(休日便あり) 所要:片道 約30分 運賃(往復):大人1,500円・小児760円+施設利用料500円(片道時は運賃1/2+施設料) 戸台パーク駐車場:普通車700台・1台1,000円
車:中央道 伊那IC→約25km/約40分 公共交通:JR飯田線伊那市駅→徒歩3分伊那バスターミナル→JRバス高遠線高遠駅→タクシー約25分→仙流荘→路線バスで分杭峠 冬期:12月初旬〜4月初旬は完全閉鎖/バス運休
乗車前Tips チケットは仙流荘(戸台パーク)で購入(現金・電子マネー・コード決済・各種クレカ対応) 休日は混雑傾向。往復の時刻と最終便を必ず確認
まずは“表氣場”へ|静けさを味わう基本コース
場所:分杭峠のバス乗降場から約100m下り(未舗装・急坂/手すりあり) 過ごし方:携帯はマナー厳守、会話は小声。シートやタオルを敷いて静坐・瞑想・呼吸でクールダウン。前日の雨で土が湿ることも多いので靴はスニーカー以上推奨。
マナー
- 大声での会話・飲食は控える
 - 長時間のベンチ占有は避ける
 - 乳幼児連れは時間帯配慮を(静寂を目的とする来訪者が多いため)
 
もう一歩:水場(裏氣場)とプラーナ零磁場
第2の氣場:水場(裏氣場)
- バス乗降場から林道を約15分。未舗装だがほぼ平坦。
 - 落石・倒木のリスクがあり、案内対象外(自己責任)。通行可否は現地で確認を。
 - 沢音に包まれる“濃い”ポイント。沢水は飲用不可、座れるチェアがあると楽。
 
第3の氣場:プラーナ零磁場(秘水直売所)
- 分杭峠の麓、旧粟沢エリアの直売所。崖下までの一帯を水神の氣場と呼ぶ人も。
 - 地下160mの井戸水をミネラルウォーターとして販売(新月・満月採水が人気)。
 - 戸台パークへの行き帰りに立ち寄り候補。
 
見どころ(ジオの視点)
- 中央構造線が刻む“まっすぐな谷”の眺望
 - 峠を境に流れが分かれる谷中分水界(北:粟沢川/南:鹿塩川)
 - 秋葉街道の歴史(「従是北高遠領」石柱/高遠藩の境)
 
服装・持ち物と安全
- 歩きやすい靴(雨後は滑りやすい)/レインウェア/防寒(山の上は涼しい)
 - 敷物(シート・タオル・小座布団)、虫よけ、飲み物、簡易チェア(裏氣場合わせ)
 - 林道はヘルメット推奨レベルではないが、頭上落石に注意
 - 冬期は完全閉鎖。無理な立入はしない
 
もう一軒:南アルプスむら パンや(道の駅 南アルプスむら長谷)
分杭峠の行き帰りに立ち寄れる人気ベーカリー「パンや」。
小麦粉の香ばしい香りが漂う店内には、焼きたてパンがずらりと並びます。
特に人気は、バターの香りと軽い食感がクセになるミニクロワッサン。
県内外からのリピーターも多く、「これを買うために寄る」という声も少なくありません。
パンはすべて店内工房で焼き上げるため、朝一番は焼き立てが少ない場合も。
「絶対に欲しい!」という方は事前予約(TEL: 0265-98-2968)がおすすめです。
焼きたてパンを木陰のテラスで頬張れば、峠歩きの疲れもふっと消えていきます。
営業時間:8:00〜17:30
※開店直後は焼き上がりが少ない場合あり/事前予約対応可
定休日:月・火曜日(祝日の場合は営業)
住所:〒396-0401 長野県伊那市長谷非持1400(道の駅 南アルプスむら長谷)
電話:0265-98-2968
まとめ|“証明”より“体感”。分杭峠では静けさを味わおう
分杭峠は、中央構造線がつくるダイナミックなジオの景観と、“ゼロ磁場/氣場”としての静けさ体験を同時に楽しめる特異点。科学的な是非を超えて、静かに座り、呼吸し、風と匂いに耳を澄ます——それだけで十分に価値のある半日になります。
2025年シーズンは発着が戸台パーク(仙流荘)、定時運行に変更。冬期は閉鎖なので、計画は公式ダイヤで最終確認を。 心身を“ゼロ”に近づけたい休日に、分杭峠でおだやかなリセットを。
クイック情報(保存版)
- 運行:分杭 気の里ライン(2025/4/12〜12/1 予定)
 - 往復運賃:大人1,500円/小児760円+施設利用料500円
 - 駐車場:戸台パーク(仙流荘)普通車700台・1台1,000円
 - 車:伊那IC→約40分
 - 公共交通:伊那市駅→伊那BT→高遠駅→タクシー25分→仙流荘→路線バス
 - 冬期:12月初旬〜4月初旬 閉鎖/運休
 - キーワード:分杭峠, ゼロ磁場, 中央構造線, パワースポット, 気場, アクセス, バス, 伊那市, 大鹿村, 南アルプス, 表氣場, 裏氣場, プラーナ零磁場, 南アルプスむらパンや
 













