ヤマトです。今回は、群馬県渋川市の「棚下不動の滝」へ行き、実際に水を浴びてきました。
駐車場に着いてからは、上り坂を歩き、途中でトイレを通り、その先の山道のような区間を進んで滝へ向かいます。道中では、落石注意の表示を何度も見かけました。入口にはクマ出没への注意もあります。
僕が滝行の場所として気になったのは、入水できる幅と、終わってから着替えるまでの行程です。人数が増えると交代待ちが必要になり、水を浴びたあとも歩いて戻らなければなりません。
単独で気軽に滝行へ向かったり、大勢で一緒に水を浴びたりする行き先として、僕はおすすめしません。
その理由を、駐車場からの写真順に紹介します。
※moricrewの現地取材を、キャラクター・ヤマトの語りで紹介しています。徒歩時間、水流、入水位置については訪問時の記録です。通行・入水の可否や範囲は、現地の最新の案内に従ってください。
東京からのアクセス|現地に着いてからも徒歩移動がある
東京方面から車で向かう場合は、関越自動車道を利用する行程になります。出発地や交通状況によっては、片道2時間以上を見込む必要があります。
渋川市の普通車向け案内では、赤城ICから現地まで約25分。途中には道幅が狭いところがあるため、注意して走行するよう案内されています。
高速道路を降りてからの運転と、駐車場から滝へ向かう徒歩時間も予定に入れておきたいところです。水を浴びたあとには、来た道を歩き、さらに車で帰ることになります。
① 駐車場の前に、鳥居と滝への入口

駐車場から見ると、鳥居と大きな岩が目に入ります。滝へ向かう入口は、駐車場のすぐ目の前にありました。
ここで車を降りたら、歩く準備をします。
着替えやタオルを車に残したまま滝へ向かうと、水を浴びてから駐車場まで戻る間に使えません。滝行をするのであれば、乾いた衣服を濡らさずに持ち運ぶことと、どこで着替えるかを先に考えておきたいです。
② 入口で見つけた、落石とクマ出没への注意

入口には、落石注意に加えて、クマ出没への注意表示がありました。
観光で訪れる人のいる場所でも、周囲には山林があります。入口の看板を見て、滝に入ることだけへ意識を向けてはいけないと感じました。
出没情報も確認すると、渋川市の公式ページには、2026年9月末時点で、市内にツキノワグマと思われる目撃情報が38件寄せられていると記載されています。
これは市全体の集計です。滝を訪れる際は、群馬県の出没マップで、駐車場へ向かう道路や歩くルートの周辺情報も確かめてください。
クマへの注意表示と、落石に注意する道。その両方がある場所で、一人きりで入水することを、僕はすすめられません。
③ 約8分の上り坂。途中のトイレ付近にも落石注意

入口からは、傾斜のある道を登っていきます。今回、トイレのある場所まで歩いた時間は約8分でした。
このあたりまでは舗装されています。ただ、平らな道を歩く感覚ではなく、坂を上がっていく行程です。
トイレの付近にも、落石への注意表示がありました。入口だけに看板があるわけではなく、先へ進んでも注意が続きます。
もう一つ覚えておきたいのが、このトイレの位置です。
駐車場を出て坂を登った途中にあり、ここから滝までは、さらに先を歩きます。滝に入ったあと、トイレへ戻ってから着替えようと考えるなら、その間の移動時間も必要です。
④ さらに約5分。山道のような区間を進む

トイレ付近から先へ進むと、道の様子が変わりました。山道のような足元を確かめながら、さらに約5分かけて滝へ向かいます。
今回の往路では、約8分の上り坂と、その先の約5分の区間を合わせて、入口から滝まで約13分でした。これは僕が歩いたときの記録で、歩く速さや路面の状態によって変わります。
登っているときに気になったのは、入水後の帰りです。
水を浴びて、荷物を持って、今度はこの道を下ります。濡れた履物や身体の冷えも考えると、滝へ着くまでだけでなく、戻るまでの準備が必要だと思いました。
また、渋川市の案内には、2019年6月の大雨で遊歩道が全面通行止めとなり、2020年8月に新たな遊歩道が開通した経緯が記載されています。通路の状態は、出発前の情報と当日の現地案内を確認して判断したいところです。
⑤ 棚下不動の滝に到着。入水できる幅は限られていた

滝に着き、実際に水を受けてみました。
今回、水を浴びた位置では、水流の横幅が限られていました。滝行で身体に受ける水の量も、僕には物足りなく感じられました。落差はあるため痛さのみがあるような感じで、普段からうたれている身としてはそこまでの満足感はありませんでした。
一人、あるいは二人程度で立つ範囲を考えることはできても、大勢が横に並んで同時に水を受けるような広さは感じませんでした。足を置く位置と、その日の水流を確かめる必要があります。
グループで来る場合は、順番を決めて入れ替わる形になります。
そのとき、先に終えた人は、ほかの人が体験する間に待つことになります。人数が多いほど、全員が終わるまでの時間も長くなります。
仲間みんなで一斉に滝へ入りたい、という目的には合いにくい場所でした。
それから気になるのが、この岩屋が多くの観光客から丸見えで、集中力を保つのが大変でした。
水を浴びたあと、どこで着替えるか
棚下不動の滝で滝行を考えるなら、先に決めておきたいのが着替える場所です。
水を浴びた直後に乾いた服へ替えられるよう、場所と持ち物を確認する必要があります。「あとでトイレに戻ればよい」と考えていると、その手前の徒歩移動や、ほかの利用者を待つ時間が抜けてしまいます。
トイレは、観光で来た人も利用します。着替えのために長く使うことを前提にせず、施設の利用ルールと周囲への配慮も確認してください。
濡れた衣服による身体の冷えについては、環境省の登山に関する案内でも、低体温症のリスクとして注意されています。気温が低い日や、風に当たりながら待つ状況では、特に保温を考えておきたいです。
グループでの交代待ち、着替える場所までの移動、その後の下り坂。滝行を計画する際には、これらを一続きの行程として見ておく必要があります。
観光地でも、食べ残しやごみでクマを誘わない
クマについては、目撃情報の有無に加えて、人との距離や食べ物の管理も考えておきたいところです。
上高地を扱う環境省の資料では、野生動物の人慣れや、食品・ごみなどの管理が課題に挙げられています。上高地のクマ対策資料でも、人由来の食べ物を食べる「餌付き個体」を生じさせないため、食料やごみを適切に管理するよう求めています。
人を見かけることに慣れることと、人の食べ物に餌付くことは、分けて考える必要があります。観光客が訪れる場所でも、野生動物との距離を保ち、誘引するものを残さないことが大切です。
棚下不動の滝で、餌付けや人慣れしたクマの実態を確認したという意味ではありません。 上高地の資料を参考に、観光地を訪れる自分たちも、食べ残しやごみを放置しないことを考えたい、ということです。
僕も、入口の注意表示を見て、「観光で人が来るから」という理由だけでクマへの備えを省かないようにしたいと思いました。
ヤマトの感想|単独や大人数での滝行にはすすめにくい
棚下不動の滝で気になったのは、道中に繰り返し現れる落石注意、クマへの注意、限られた入水幅、そして水を浴びたあとの着替えと帰り道でした。
東京方面から来るなら、長い往復の運転も加わります。水を浴びる時間に対して、移動や準備にどれだけ時間を使うかも、場所選びの判断材料になると思います。
気軽に一人で滝行をして帰る予定や、大人数が一緒に水を浴びる予定には、僕はこの場所をおすすめしません。
訪れるのであれば、単独での入水を避け、通行情報、クマの出没情報、履物、着替えと保温、帰りに使う時間を確認してください。同行者がいる場合も、状況に応じて入水を見送る判断が必要です。
写真に写る滝へ近づくまでに、どんな道を通るのか。そして、水を浴びてから車へ戻るまで、どう過ごすのか。
今回の取材では、その前後の行程が特に気になりました。そして本記事はこちらの滝行めぐりさんで紹介されていたスポットを参考に足を運んでみました。
都内から大人数であれば、少人数であれ、迫力があり安全でアクセス(都内から最速80分)を重視するなら夕日の滝TAKIGO滝行体験を利用してみるのもおすすめです。




