こんにちは、ヤマトです。
今回は、東京都檜原村にある「天狗滝」と、その手前の「小天狗」へ行ってきました。
東京で滝行ができる場所を実際に見てみようと思ったのですが、待っていたのは、長い上り坂、濡れた舗装路、岩場、そして2か所の渡渉。滝へ着くまでに、想像以上に山歩きの準備が必要だと感じました。
実際に水に入ったのは小天狗です。さらに先の天狗滝も見に行きましたが、近づく足場に不安があり、そこでの入水は見送りました。
登山後に浴びる小天狗の水は気持ちよかった。ただ、初心者やグループが気軽に滝行を楽しむ行き先として、僕はおすすめしません。
その理由を、バス停から歩く道、滝へ入った感想、下山までの流れに沿って紹介します。
新宿駅からバス停までは約2時間30分。(そこから滝までが50分)都内といっても往復半日以上要するので、他の予定は立てられません。車の場合は高速道路も中央道を使うので行きも帰りも渋滞にはまる可能性があります。
※この記事は、moricrewの現地取材をもとに、キャラクター・ヤマトの語りで紹介する体験記です。水量や足場は訪問時の状態で、難しさについては当日の行程を歩いた感想です。

天狗滝のアクセス|駐車場なし。バス停から先も歩く

天狗滝は、檜原村観光協会の案内でも「駐車場なし」とされています。滝までの徒歩移動を含めて、行程を組む必要があります。
武蔵五日市駅から「払沢の滝入口」バス停までは、バスで約25分が目安。僕が歩いた「払沢の滝入口」・「檜原小前」周辺を起点とする行程では、登山口に着くまで徒歩約35分かかりました。
これは、バス停から滝まで35分という意味ではありません。登山口に着いてからも、まだ先を歩きます。
なお、観光協会が天狗滝への最寄りとして案内しているのは「千足」バス停で、そこから滝まで徒歩約30分。今回の徒歩約35分とは、出発点も到着点も違います。使うバス停と便を、出発前に確認してください。

まずはコンクリートの坂道を約20分

登山口までのコンクリート道
登山口まで20分近くこの道を登ります
歩き始めると、途中からコンクリートの上り坂になりました。今回の登山口まで約35分の行程には、この坂道を約20分登る区間も含まれています。
舗装されているからといって、平らな散歩道ではありません。ひたすら坂を登っていくうちに、体も温まってきます。
早朝だったので、周囲はまだ薄暗い状態でした。檜原村の山の中を歩いていると、クマのことも気になります。
勢いよく「やってみよう」と来たものの、ここでは周囲や足元を確かめながら進みたいと感じました。

30分以上歩いて登山口へ。でも、舗装路はまだ続く

天狗滝 登山口
バス停付近から30分以上歩いて、ようやく登山口に到着しました。
ところが、ここで完全に山道へ切り替わるわけでもなく、コンクリートの道がまだ続きます。
「ようやく登山口か。ここからが本番なんだな」
滝の近くへすぐ着くつもりで考えていると、この時点で行程の長さに驚くかもしれません。

雨の影響で、コンクリートの道が川のようになっていた

湿った急な坂
途中には、雨の影響で路面に水が流れ、コンクリートの道が川のようになっている区間がありました。
写真では傾斜が伝わりにくいかもしれませんが、実際に歩くと、急に感じる部分もあります。
登りながら気になったのは、帰りです。
この濡れた坂を、滝行をしたあとに下って戻ることになる。
僕は登山靴を履いていましたが、それでも慎重に足を置きました。今回のような状態なら、登山靴なしで来ることはすすめられません。靴を用意することに加えて、当日の路面で引き返す判断も必要だと感じます。

本格的な登山道へ|進む方向が分かりにくい場所も

わかりにくい登山道
舗装区間を進んでいくと、ようやく本格的な登山道に入りました。
ここからは、足場だけでなく、進む方向にも気を配ります。僕には、道筋がぱっと分かりにくい場所がありました。
足元ばかりを見ていると、進むべき方向を見落としそうです。逆に、道を探すことに気を取られると、岩や段差を踏み外しかねません。
「東京で滝行をする」という予定でも、実際の道のりは山歩き・本格登山です。 地図や装備、帰りの時間まで準備しておく必要があると、ここで改めて感じました。

1か所目の渡渉。そして、登山届を思い出す

一つ目の渡渉
登山道を歩いていると、沢を渡る場所が現れました。今回のルートで最初の渡渉です。
岩の上に足を置き、流れをまたぐように進みます。濡れた岩で滑ったらと思うと、気軽には歩けません。
ここで、ふと思い出しました。
「登山届、出していなかった……」
「都内の滝行スポットを見に行く」という意識が強く、山へ入る準備を甘く見ていました。これは僕の反省です。
滝を見ることが目的でも、登山道を歩くなら、出発前にルートを確認し、登山計画を共有しておきたいです。

岩場を登る区間は、山歩きに慣れた僕にも厳しく感じた

急な岩場
その先には、岩場を登るような区間がありました。
当日の足場は、僕には中級〜上級者向けに感じるほど厳しい箇所もありました。これは公式な難易度の等級ではなく、濡れた状態の道を歩いた僕の感想です。
下を見て慎重に登っていると、ルートの続きが分かりにくくなります。足場と進行方向の両方を確認する必要があり、気を抜けません。
滝行に来たというより、すっかり登山の気分になっていました。

2か所目の渡渉|増水したら、帰りも渡れるのか

二つ目の渡渉
さらに進むと、もう一度沢を渡る場所がありました。
ここも足場に注意が必要です。渡りながら気になったのは、もし水が増えたら、帰りはどうなるのかということでした。
「上流で急に雨が降ったら、滝だけでなく、この渡渉箇所も通れなくなるのでは?」
実際に帰れなくなったわけではありません。ただ、帰りにも同じ場所を渡る行程なので、行きに通れたことだけでは安心できないと感じました。
国土交通省も、今いる場所で雨が少なくても、上流の大雨によって川が急に増水する場合があると注意を呼びかけています。
滝の様子だけでなく、往復する沢の水量まで考える必要があるルートです。雨のあとや増水している日は、無理に渡らず、行程を見直してください。

小天狗に到着|柔らかい水流で、実際に滝行してみた

小天狗
ようやく、小天狗に到着しました。
僕が訪れたときは水量が少なく、入水する場所も一人ずつという広さでした。大きな滝壺はなく、複数人で一緒に入るには狭く感じます。
ここまで時間をかけて来たわりに、滝の見た目の迫力は控えめ。僕には、大きな滝行場というより、山の中の小さな流れに近い印象でした。
それでも、登ってきて体が温まっていたこともあり、水に当たってみることにしました。

岩を伝って落ちる水が、柔らかく感じた

小天狗の水は、一度岩に当たってから身体へ落ちてきます。
訪問時の水流は、強く叩きつけられる感じではありませんでした。柔らかい水が身体に当たり、登山後の冷水を気持ちよく浴びられました。
歩いてきたあとの冷たい水は、やっぱり格別です。
ただ、「気持ちよかった」という感想と、初めての人にすすめられるかどうかは、分けて考えたいところです。帰りには、渡渉も岩場も濡れた坂も残っています。

グループなら、入水後の交代待ちも考える

僕が入った場所は、仲間と一緒に並んで入る規模ではありませんでした。複数人で体験するなら、一人ずつ交代する形になります。
先に入った人が、濡れた状態で順番が終わるのを待ち、そのあと山道を下る。着替えや保温の準備がないままでは、身体の冷えも気になります。
グループで同時に入る滝行を楽しみたい方には、小天狗はおすすめしません。

さらに先の天狗滝へ|僕は近づいて入水することを見送った

天狗滝 危険 未舗装の急登
小天狗から、さらに一段上の天狗滝を目指しました。
途中には、舗装されていない急な道があります。僕には道筋が分かりにくく感じられ、崖のような足場も気になりました。
山歩きに慣れていても、ここは怖いと感じました。
登山靴なしで近づくことは、僕は絶対にすすめません。 装備を整えていても、足元に不安があれば、無理に滝へ寄る必要はありません。
今回は、天狗滝の姿を見るところまでにして、入水は小天狗だけで終えることにしました。

滝行が終わっても、下山はこれから

ここまで来ると、達成感はあります。でも、まだ帰りの山道が残っています。
滝行後は、登りの疲れに加えて、濡れた身体の冷えも気になります。歩きと入水を終えたあと、思った以上に疲れを感じました。
帰りには、岩場、2か所の渡渉、水が流れていたコンクリートの坂を、もう一度通ります。
行きに登れた道でも、疲れた身体で下るときは、改めて足場を確かめたい。
警視庁も、奥多摩の山岳事故の特徴として、体力・持久力の不足による下山時のつまずきや転落を挙げています。環境省も、濡れた衣服による低体温症や、雨で滑りやすくなった登山道に注意を呼びかけています。
ふらつくほど疲れた状態で、無理に下り始めないでください。濡れた衣服を替え、身体を温め、状態を確認することが大切です。ふらつきが続く場合は、無理な移動をやめて助けを求めてください。
入水する時間だけでなく、交代待ちと、下山して戻るまでの時間・体力を残すこと。今回、特に伝えたい点です。

檜原村の山へ入る前に、クマの情報も確認

早朝の薄暗い道で、クマへの不安を感じたことも印象に残っています。
檜原村ではクマに関する情報が公表されています。地域の情報と、実際に歩くルートの情報は分けて確認し、出発前に自治体の最新の注意喚起を見ておきたいです。
東京都は、自然公園の利用時に、クマへの対策として明け方や夕方の入山を避けるよう案内しています。今回の早朝の行程も、次に山へ向かう際の反省点です。

ヤマトの感想|気軽な滝行としてはおすすめしにくい行程だった

小天狗の柔らかい水流は、登山後に浴びると気持ちよかったです。
一方で、バス停からの徒歩移動、長い上り坂、雨で濡れた路面、道筋の分かりにくさ、2か所の渡渉、入水後の下山まで考えると、気軽な自然アクティビティとして紹介するには負担が大きいと感じました。
特に、登山に慣れていない方や、仲間と同じタイミングで滝行をしたいグループには、僕はこの行程をおすすめしません。ほぼ中上級者が通る登山道ですので、事前に準備をしていないと危険です。
「東京都内にある」という所在地だけで決めず、実際にどんな道を往復するのかまで確認してほしいです。

短い徒歩移動で、仲間と滝行を楽しみたい方へ

山道の往復を避けて滝行を楽しみたい方には、南足柄・夕日の滝の「TAKIGO」も選択肢になります。
新宿から車で最短80分・電車で最寄りの新松田駅まで乗り換えなし。
駐車場から更衣室まで徒歩約3分、更衣室から滝まで徒歩約3分。広い男女別更衣室と新設のトイレがあり、写真撮影・共有も体験に含まれています。複数人での入水にも、当日の水量や参加人数に合わせて対応しています。
何より、落差23mで年中絶えない水量と迫力がおすすめです。
そのほか関東近郊をまとめて比較している方がいましたのでこちらも参考にするといいですね。